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管理職として鍛えたい、〇〇の力

こんにちは!
FAITH(フェイス)小川由佳です。

以前勤務していたIT系の会社の先輩に
1年ぶりくらいにお会いする機会がありました。

近況など楽しく話すこと2時間。

そんな中で「問題解決の思考力」という話になりました。
(というのも、実は、私が、現在、
この「問題解決の思考力」も内容に含めた本を
書いている途中ということもありまして・・・)

そのときに、彼が話してくれたことがこちら:

上位職になればなるほど、
下から上がってくるのは難しい課題ばかり。

そもそもルーティンで済むような課題は、
部下からしたら自分たちで片づけられるわけだから
上がってこないよね。

上がってきた難しい課題に対しては、
情報を整理して全体像を捉え、
論点やポイントを押さえることができないと
対処できない。

だから、ロジシンや問題解決の思考を
身につけていることは大切なんだよね。

じゃないと、上位職としての役割を
こなすことができないわけで。

多くの人が、

組織の事業や業務に関して
網羅的に知識を持っていないと、
その組織のマネジメントはできない

と思っているけど、
決してそうではないんだよ。

上位職になればなるほど、知識依存性はなくなって、
代わりに思考力が求められる。

・・・と、こんな話だったのですが、
誰でも知っているような某企業の事業部長として
活躍された先輩の言葉だけに、
とてもリアリティをもって伝わってきました。

と同時に、池井戸潤氏の小説『アキラとあきら』に出てくる
こんな会話を思い出しました。

==============

「なのに、その人はその環境の違いに適応できないんだ。なぜだと思う?」

「頭が固いからでしょ」 龍馬が横から口を挟む。

「違うよ」

彬がいった。「考えようとしないからさ」

このとき、父は啞然とした顔で彬を見つめた。大袈裟ではなく、その表情には驚きが滲んでいた。

「その通り。考えようとしないからだ。もうひとついうと、挑戦しないからだ。いままで成功してきたことにしがみついて、新しい環境に挑戦しようという気概がない。だから、パパは真っ先にその人に辞めてもらった。晋叔父さんから電話がかかってきたよ。なんでアイツを辞めさせるんだ。気はたしかかって」

そのときばかりは少し愉快そうに、父はいった。「だからいったのさ、考えない奴には用がないって。これはお祖父様の口ぐせでもあったんだけどね。考えればなんとかなる――」

『アキラとあきら』池井戸潤 (集英社文庫) より抜粋

==============

脳というのは「サボりたがり」で
できるだけ、考えずに済ませようとするものだ
と聞いたことがあります。

だからこそ、意識的に「考えよう」とすることが
大事なのだろうなあと思います。

 

 

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