書籍紹介 : 自分らしいリーダーシップの育て方
女性管理職「自分らしいリーダーシップ」の育て方
同文舘出版
書籍紹介
前著『仕事にも人生にも自信がもてる! 女性管理職の教科書』の刊行から7年。新しい書籍を執筆しようとしたとき、私の中に真っ先に思い浮かんだテーマは、リーダーシップ、そして、そのリーダーシップを実装するための問題解決の思考力でした。
というのも、その2つの力は、まさに私の人生を変えてくれたものであり、かつ、この2つについて書かせていただくことが、自分らしくリーダーという仕事をしていくことのお役に立つのではないかと思ったからです。
リーダーシップというと、とても大層なものであるような響きがあります。
でも、リーダーシップの本質はとてもシンプルです。
あることを実現したいと思い、そのために自ら考え動くこと。
とても身近で、誰でも発揮できるものだと思っています。
そして、リーダーシップを発揮することは、仕事のみならず人生をも豊かに楽しいものにしてくれるものであり、苦しいときや辛いときに自分を踏ん張らせてくれるものだと思っています。私は、この「あることを実現したいと思う」リーダーシップを持つことで、メーカーの業務改革において誰一人動いてくれなかったとき、コンサルティング会社に入社後あまりにダメダメで降格になるくらい追い込まれたとき、自らを奮い立たせ、前に進むことができました。
もう1つのテーマである、問題解決の思考力。これを扱いたかった理由は、私は、これを身につけることによって、自分自身の世界が変わったと思うからです。
以前の私は、ずっと自信がなくて、いくら知識や経験を積んでも、ちょっとでも自分よりも知識のある人や経験豊かな人を前にすると、たちまち腰が引けてしまうようなところがありました。
それが、曲がりなりにも問題解決の思考を身につけたと思えたとき、どんな場面でも、どんな相手でも、私はきっとやっていけるだろうという「自分を信じる力=自信」を手にすることができたのです(そのあたりのエピソードは、本文の中に詳しく書いています)。私がお会いする方、特に、女性の中には、こちらから見るととても優秀であるにもかかわらず、「自信がない」とおっしゃる方は少なくありません。
また、多様性の時代といわれる昨今、年上の部下やベテランの部下など、多種多様な人達とチームを組んで成果を出していくことが求められ、悩んでいる方にも多くお会いします。
そんな中で、「自信がない」を乗り越えて、自分らしく歩を進めていくお手伝いができれば、そして、仕事と人生を楽しむことへ少しでもお役に立てたら、こんなうれしいことはありません。
「はじめに」より
書籍目次
- 仕事と人生を楽しむ! 自分らしいリーダーシップ
- リーダーシップって何だろう?
- リーダーシップを発揮するために必要な、もう1つのリーダーシップ
- なぜ、リーダーシップを発揮できるといいのか?
- 私にはリーダーシップなんてない!?
- 自分らしいリーダーシップを見つけよう
- リーダーシップの発揮を阻むもの
- 環境とリーダーシップ
- リーダーシップを発揮するために育てたい3つのカ
Column1「当たり前」の怖さ
- 巻き込み力① Win-Winの関係をつくる! 人を動かす関わり方
- 巻き込むってどういうこと?
- まず相手を知ることから始めよう
- 相手に働きかける
- 相手の心に届ける
- 組織を巻き込む
Column2 ヘルプシーキング ― 人に助けを求めるカ
- 巻き込み力② モチベーションに火をつける! 部下の育て方
- 部下のモチベーションを上げる方法
- 意味づけを変える① 会社と個人の接点を見出す
- 意味づけを変える② 「なぜ?」を伝える
- 強みを自覚することを支援する
- 「褒める& 叱る」の極意
- 部下の成功体験をプロデュースする
- 「自分でやったほうが早い」は身を滅ぼす
Column3 傾聴って、つくづく難しい
- どんな相手でも、どんな場面でも動じない! 問題解決の思考力
- 女性管理職の自信につながる問題解決の思考力
- 問題解決の思考 4つのステップ
- STEP1 問題の明確化
- STEP2 現状の把握
- STEP3 原因の追究
- STEP4 対策の立案
- 問題解決で使われている視点を日常に活かす
- 問題解決の思考 まとめ
Column4 MECEを子育てに活用する
- 影響力がアップする! リーダーシップの原動力となる想い
- 想いとは何か?
- 自分らしさを自覚する① 価値観を知る
- 自分らしさを自覚する② 強みを知る
- ピジョンを描く
Column5 想いに正直に、直感を大切に
小川由佳