FAITH フェイス

FAITH(フェイス)は、社員1人ひとりのリーダーシップを
引き出し組織の成果につなげるサービスを提供します

トップページ> ブログ>リーダーシップLS:育成する>女性の部下に昇進意欲がない・・・??

女性の部下に昇進意欲がない・・・??

こんにちは!
FAITH(フェイス)小川由佳です。

女性のキャリア支援やリーダー育成に関わる中で、
上司の方からこんなご相談を受けることがあります。

「昇進を打診したら“私には無理です”と断られたんです。
それで『管理職になる気はないんだな』と思ってしまって・・・」

でも、それって本当に『管理職になる気は全くない』
ということなのでしょうか。

【昇進を断る女性の部下。その背景にあるもの

日々研修やコーチングで多くの女性の方々にお会いしますが、
皆さん、決してキャリアに消極的なわけではありません。

ただ、ライフステージによって、
キャリアにかけられる時間やエネルギーの配分が変わるのです。

たとえば、

小さなお子さんの子育てに忙しい
家族のサポートに注力している
など

一見「変化を望まない」「安定志向」に見える部下も、
実は「“今”は家庭を優先したい」と思っているだけ
というケースも多いように感じます。

【私自身も「キャリアよりも子供」が優先だった時期がある】

実際、私にも似た経験があります。

娘が小学校に入った直後、なかなかクラスになじめず、
メンタル的に不安定になったことがありました。

そのときは、とにもかくにも娘のことが心配で

「学校から帰ってきた娘のそばにいたい」
「早く環境になじめるよう、できることは何でもしてあげたい」

と思い、それが第一優先だったように思います。

でも、それから1年も経つと、
娘も新しい環境にすっかり慣れて、たくましくなり、
以前ほど手をかけなくても大丈夫になりました。

それに伴い、私自身も、
また少しずつ自分のチャレンジにも
目を向けられるようになっていきました。

そう、タイミングが変われば、気持ちも変わるのですね。

【「今はNO」でも、未来がそうとは限らない】

子育ての状況や優先事項は、
時間とともにどんどん変わっていきます。

だからこそ、上司の皆さんにお願いしたいのは、
「断られた=ずっとNO」と決めつけないこと。

部下から伝えられた「NO」は
「“今”は子供との時間を最優先にしたい」
ということから来るものかもしれません。

だから、タイミングを見て、
再び「チャレンジしてみない?」と声をかけることを、
あきらめないでほしいのです。

また、部下と対話をすることで、
部下の状況や思いを知り
仕事と子育ての両方を大事にする方法を探る
こともありだと思います。

子育て中の多くの方は
「仕事も家庭も大事にしたい」という思いを持ちながら、
日々、選択と葛藤を繰り返しています。

そんな中、自分の状況を理解しようと
声をかけてくれる上司の存在は、
次の一歩を踏み出す
大きな力になるのではないかな

と思っています。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

「叱る」ことに人の学びや成長を促進する効果はない

こんにちは! FAITH(フェイス)小川由佳です。 管理職の方と接していると、 そのお悩みとして 「叱る」ことの難しさやその試行錯誤について お伺いすることがよくあります。 そのため、普段から、 「叱る」というキーワード…

なぜ人的資本経営が、昨今注目されているのか?

こんにちは! FAITH(フェイス) 小川由佳です。 今回は、 なぜ人的資本経営が、昨今注目されているのか? という点について書いてみたいと思います。 ◆まず1つは、「人材は価値を生む存在であり、 人材に投資することは企…

管理職の業務負荷を減らすために

こんにちは。 FAITH(フェイス) 小川由佳です。 2019年と若干古いデータになりますが、パーソル総合研究所発行の「中間管理職の就業負担に関する定量調査 結果報告書」に、「昨今の環境変化の中で、中間管理職の負荷が増大…

VUCAの時代に。管理職として大切だと思うこと

こんにちは! FAITH(フェイス)小川由佳です。 今回は、以前も取り上げたことのある「同調」について、 改めて取り上げてみたいと思います。 皆さんは、社会心理学者であるS.E.アッシュが行った 「同調実験」って、ご存知…

自分を100%受け入れてくれる人がいるという幻想

こんにちは! FAITH(フェイス) 小川由佳です。 少しご無沙汰してしまいました。 皆さま、いかがお過ごしでしょうか。 私事で恐縮ですが、 長きに渡った娘の受験が ようやく先週で終わりました。 長かった。。。 2022…

ページトップ