こんにちは!
FAITH(フェイス)小川由佳です。
最近、医療系のミステリや小説、
エッセイにはまっています。
知念実希人さんや
中山祐次郎さんの書籍を、
片っ端から読んでしまっている
今日この頃です。
ストーリーの面白さはもちろんですが、
もう一つ惹きつけられるのが
手術の場面など、医療従事者ではない私が
普段は目にすることのない世界を垣間見られる点です。
そこには、外科医が事前に
万端のシミュレーションを重ねながらも、
実際の手術中には予期せぬことが起こり、
その都度、究極の判断を
迫られる様子が描かれています。
一度や二度ではなく、
何十回、何百回と繰り返される判断。
読んでいて、
「これは仕事やマネジメントにも通じるなあ」
と感じる場面もたくさんありました。
そんな「判断」ということに
アンテナが立っている今、
まさに「グッドタイミング!」
と言いたくなる記事に出会いました。
以下、「DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー」
の記事からの引用です。
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視点のデザイン 思考の殻を破る[第5回]
by 加藤 庸子
2026年2月号
脳神経手術において、何事も「予定通りに進む」ということはほとんどない。患部を開いてみて初めて見えるものがあり、血管の走行も組織の状態も人によって異なる。だから私は、手術とは「想定外」が起こって当たり前の作業だと考えている。そうすれば、何かが起きた瞬間にも動揺せずに対応できる。これは悲観ではなく、むしろ安定した判断を行うための出発点だ。驚きや焦りは判断を鈍らせるため、私にとって最初に整えるべきは前提なのである。
たとえば想定外の出血が起きた瞬間、「なぜ起きたのか」と感情的に反応してしまうと、手が止まり、判断も遅れてしまう。だから私は、起きたことをそのまま受け止め、「次にどこを見るか」「どう止めるか」と意識を切り替える。ステップを踏んでいくことが大事だ。
このように手術には、一つの大きな判断だけがあるわけではない。数十回、数百回という小さな判断の積み重ねが流れをつくる。どの角度で入るか、どこまで切るか、いまの手応えはどうか、次にどうするか、一つひとつが判断だ。大きく飛び越えようとすると、戻る場所がなくなる。問題が起こった時には一つ前の段階に戻れるように、手術そのものを段階化して組み立てておくことがとても大切だ。
[ 判断の質を高めるには ]
では、どうすれば瞬時の判断の質を高められるのだろうか。それは手術室に入る前から決まっている、と私は思っている。トラブルは必ず起こりうるものとして、頭の中であらゆる状況を想定し、シミュレーションしておく。準備とは、答えを決めておくことではなく、可能性の幅を広げておく作業だ。「こうだろう」という当たりをつけながらも、別の展開も想定する。一つの像に固執すると、違った時に判断が崩れてしまう。だから私は、複数の可能性を抱えたまま手術に臨む。これが、不確実性と向き合ううえで最も合理的な方法だと感じている。
https://dhbr.diamond.jp/articles/-/13250
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この記事を読みながら、
何度もうなずいてしまいました。
管理職の仕事も、
「予定通りに進まない」
ことの連続です。
外部環境の変化。
顧客や取引先の状況。
会社の方針の変更。
チームの状態や
そのときどきの部下の行動。
事前に考えていたシナリオ通りに
いくことのほうが、
むしろ少ないかもしれません。
だからこそ、大事なのは
「正解はこれ(だけ)だ」
と決めつけるのではなく
「可能性の幅を持っておくこと」。
そして、想定外が起きたときに、
慌てず、目的や目標、
一つ前のプロセスに戻り、
小さな判断を積み重ねていくこと。
判断力とは、センスや度胸ではなく、
「準備の質」
なのだと思います。
日々のマネジメントでも、
「想定外が起きる前提」に
立てているかどうか。
それだけで、私たちの判断も
やりやすくなるのではないでしょうか。

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