こんにちは!
FAITH(フェイス)小川由佳です。
最近、女性の部長候補者の育成に
関わらせていただく機会が増えてきました。
企業の中で、課長層への登用が少しずつ進んできた中で、
「次は部長層へ」という流れになってきているということなのでしょう。
(一方で、政府の統計データを見ると、
女性管理職比率において、部長層の手前である、課長層の比率は
「令和5年で13.2%」とまだまだ少ないように思いますが・・・。)
【部長候補者でも意外に多い「自信がない」】
部長候補者育成に関わるようになって意外に感じたのは、
部長という上位管理職へのステップアップにおいても、
「自信がない」と感じられる女性が多いこと。
確かに、誰でも未知の仕事、それも、
今以上に責任も重く影響範囲も広くなる・・・となると、
不安になるでしょうし、自信がない・・・と感じるのも
無理もないかもしれません。
【「自信がない」と「能力はない」は別物】
そんな「自信がない」とおっしゃる皆さんに、私がよくお伝えすること。
それは、
自信がない ≠ 能力がない
ということ。
自信がないというのは、あくまで気持ちの問題です。
「私にできるだろうか」
「もしうまくできなかったらどうしよう」
「会社やチームに迷惑をかけてしまうのでは」
などなど、
新しいチャレンジ(未来)に対して
不安や恐れが膨らんだ状態が
言ってみれば、「自信がない」という状態。
もしかしたら、自分に期待されている責任を
きちんと果たさなければという思いが強い方ほど、
「自信がない」を強く感じるものなのかもしれません。
ただ、未来に対して「自信がない」状態に対して、
実際にできるかどうか、その能力がないのか・・・
というと、それは全く別の問題です。
そもそも、今の自分の判断基準となっているのは、
過去に自分が経験したことや見聞きしたことの総動員でしかない。
だから、今の自分が、やったことのない未来の自分について
「できる・できない」と判断することは難しいのです。
【推薦されたということは、すでに“能力がある”という証】
また、部長候補に推薦されたということは、
上長や周りの人が、あなたのこれまでを見てきて、
「この人なら任せられる」と判断した証拠です。
上長は、「部長とはどういうものか」を知ったうえで、
あなたを推薦してくれているのです。
その上長の見立てを信じてみてもいいのではないでしょうか(^^)
【当初、部長昇格の打診を全力で断ったAさんが考えを変えたきっかけ】
そういえば、ちょっと余談になりますが、
以前、管理職の女性 Aさんから、こんな話を聞いたことがあります。
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最初に部長への昇格を打診されたとき、全力で断った。
とてもじゃないけど、私には務まらないような気がしたから。
でも、更に打診をされたとき、
「最初はうまくできなくて当たり前じゃん。だから、できなくてもいいからやってみよう。
それで、できるようになったらラッキーだし、できるようにならなかったら、向こうから『できていない』と言ってくるだろうから、そうしたらやめよう。
向こうが選んだんだし、私もがんばるけど、それでできなかったら、それはそれでしかたがないよね」
と割り切ることにした。
– – – – – – – – –
この話を聞いたとき、
すっきり割り切った感がいいなあと思いました(^^)
「自信がない」ことを「ダメだ」と思う必要はありません。
それだけ真剣に、期待された役割を果たそうと
されているのだと思います。
ただ、その「感情」と「能力」をいっしょくたにしないこと。
切り分けてとらえてみるだけでも、
気持ちが楽になるのではないでしょうか。


