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自分を100%受け入れてくれる人がいるという幻想

こんにちは!
FAITH(フェイス) 小川由佳です。

少しご無沙汰してしまいました。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

私事で恐縮ですが、
長きに渡った娘の受験が
ようやく先週で終わりました。

長かった。。。

2022年に入ってから
慣れない「受験サポート」という仕事に
四苦八苦する日々でしたが、
この大変さから卒業し
これからは更に自由に活動できそう。

解放された感ハンパなく、わくわくしています^^

さて、今回のテーマは人間関係。

小学校の娘に「いつか役に立つかも」と思って買った本:

『友だち幻想 人と人の<つながり>を考える』
菅野仁
ちくまプリマ―新書

からの学びについて書きたいと思います。

読んでいて、特に印象深かったのは、次の箇所です:

– – – – – – – – – – – – – – –

信頼できる「私と同じ人」を探すというよりは、信頼できる「他者」を見つけるという感覚が大事です。

どういうことかというと、信頼はできるかもしれないけれど、他者なのだから、決して自分のことを丸ごとすべて受け入れてくれるわけではないことを、しっかりと理解しておこうということなのです。

「自分のことを百パーセント丸ごと受け入れてくれる人がこの世の中のどこかにいて、いつかきっと出会えるはずだ」という考えは、はっきり言って幻想です。

– – – – – – – – – – – – – – –

「自分のことを100%丸ごと受け入れてくれる人が
きっといるだろう」という幻想は、
私を含め、ほとんどの人が持ちがちではないでしょうか。

というのも、私たちが最初に出会う”他者”である親は、
限りなく、こういう存在に近いからです。

親から自立し、仲の良い友達やパートナーと出会うようになると
ついつい、相手に「私を丸ごと受け入れてくれること」を期待してしまいます。

でも、親以外、私たちが物心ついて行こう出会う”他者”が
「100%自分を受け入れてくれる人」であるというのは、
確かに、著者、菅野さんが言うように幻想です。

菅野さんは次のようにも書いています。

– – – – – – – – – – – – – – –

価値観が百パーセント共有できるのだとしたら、それはもはや他者ではありません。

自分そのものか、自分の<分身>か何かです。

(中略)

過剰な期待を持つのはやめて、人はどんなに親しくなっても他者なんだということを意識した上での信頼感のようなものを作っていかなくてはならないのです。

– – – – – – – – – – – – – – –

他者に100%理解されることも、受けいられることも、あり得ない。

それを理解したうえで、信頼関係を作っていくことが大切。

この考え方に明確に言葉として向き合えたことで、
「確かに!」と、すごくすっきりしました。

これまで、その点が、自分の中で曖昧模糊としていて、
その結果として、なんとなく相手に
「わかってほしい、受け入れてほしい」と期待する部分があって

だからこそ、家族間(夫婦間)でも、チームメンバー間でも、友人間でも
イライラ、モヤモヤすることが、多かったように思うのです。

「わかりあえなくて当然」
「わかってもらえなくて当然」

これを起点にすることで、
そして、これらを心の内で唱えることで、

「では、どうしたら、関係性を作っていけるか」

という前向きな姿勢にシフトできそうな気がします。

 

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