こんにちは!
FAITH(フェイス) 小川由佳です。
私の知り合いで、
毎週末、掃除の会に参加されていらっしゃる
Aさんという方がいます。
早朝(確か5時!)に集まって、
京都の繁華街の掃除をするのだそう。
完全なるボランティアの活動で、
老若男女いろんな人たちが
参加されているのだとか。
先日、Aさんからその掃除の会について伺う中で、
特に、私が心に残った話があります:
Aさんは、掃除の会の幹事をされているのですが、
幹事同士で話し合いをしていると、
人それぞれ意見がばらばらで、
なかなか話がまとまらないこともあります。
場合によっては、
相手から感情にまかせて
話されることもあり・・・。
対応が難しい。
相手の感情に対して
こちらも感情で対応しようとすると、
どんどん収拾がつかなくなる。
そんなとき、
掃除の会の一員である83歳のBさんが
Tさんに対して、こんな言葉をささやくのだそう。
「ばらばらで一緒やで」
これ、どういう意味だかわかりますか?
人それぞれ異なる。
でも、目指しているところ、目的は一緒。
だから、その人その人のいいところを活かして
同じ目的を目指していこうよ
ということなのだとか。
それは、
若いころテニスに熱中しインカレまで行かれた、
そして、
そのころから60年以上も掃除を続けて来たBさんが、
その人生の中で得て来た教訓なのだそうです。
「ばらばらで一緒やで」
Bさんからその言葉を受け取ったAさんは、
以来、
「これって、〇〇さんしかできひんことやし、
お願い、頼むわ」
というように、
その人その人が得意なこと、好きなことを見つけて、
頼んだり話をしたりするようになったのだそう。
また、
喧嘩したとしても、
その人が憎いわけではない。
だから、喧嘩をしても
その後はケロッとしている。
そんなふうに、その人と、話している対象とを
切り分けて考えられるようになったのだとか。
そうしたら、ある日、Bさんが
「最近、会から人が辞めへんようになったなあ。
人が増えてきたなあ」
と教えてくれたのだそうです。
Aさんの在り方の変化が
会の中の空気を変えたのですね。
「こうじゃなきゃいけない」
自分が正しいと思うことに
無理に人を合わさせようとすると、
人は去っていく。
でも、「人それぞれでいい」
という心持ちでいくと、
人が寄ってくる。
まさに多様性を受け入れるチームを創るって、
こういうことなんだなあと
Aさんの話を聞きながら感じました。
「ばらばらで一緒やで」
本当に素敵な言葉です。