こんにちは! 小川由佳です。
産休・育休が明けて職場に戻ったものの、なかなか以前の勘が戻らなくて焦っている。一方で、仕事と子育てとで追い立てられるように毎日が過ぎ、立ち止まって考える余裕がない。
「子育てと仕事の両立、迷走し、疲れています・・・」という言葉と共に、セッションを申し込まれた方から、こんなご感想を頂きました。
お話したとおりで、明日から仕事に行く活力が出たといいますか、月並みではありますが、雲が晴れて太陽がさしたような、そんな感覚です。
復帰以来、ずっとこんなはずじゃなかった、と思って仕事をしてきましたが、結局は自分に対する過大評価で、自分って思ってたほどじゃないし、もしかしたら過去に成果を出していたと思っていた自分さえも、そんなでもなかったのか~と、正直少しホッとしています。
周りからの期待もですし、自分自身が自分に期待をし、しかも期待以上の成果を出さなくてはと背伸びしていたのかもしれません。
それに気付けたと思いますし、こころが軽くなりました。
ブログで小川さんがおっしゃっていた、「ありのままの自分を受け入れる」ことができた瞬間だったのかもしれません。
会社員 M様
Mさん、どうもありがとうございました。
私達って、無意識のうちに、自分に予測を立てています。きっとこうなるだろうって。
予測を立てること自体は悪いことじゃない。
でも、その予測は、過去の自分の経験だったり、周りで見聞きしたことだったり、これまでに自分が知覚してきたことがベースになっています。
これまでとは、環境や条件や文脈が変わっていたとしても、そこは置いておいて、同じように予測し期待してしまうのですね。
だから、「こんなはずじゃなかった・・・」ってなってしまいがち。
上述のクライアントさんの場合は、更に、その後、お話ししているうちに、「産休・育休期間中に、会社の組織が急激に大きくなり、産休・育休前とは、求められる仕事のやり方などが変わっている」ということに、気づかれました。
ご自身の状況だけでなく、会社も変わっているにもかかわらず、「復帰後、すぐに元のように仕事ができなきゃいけない、できるはず」と、ある意味、根拠なく、自分にプレッシャーをかけていらしたのですね。
そこに気づかれて、「な~んだ、そうだったのか」と、心がラクになられたようでした。
ちなみに、デービッド・コルブという組織行動学者が、経験による人の学習のサイクルを、こんな風に説明しています。
「経験 → 内省 → 概念化 → 実践 → 経験 → 内省 ・・・(以下、繰り返し)」
自分で経験したことを、しっかりと内省して、何がうまくいって、何がうまくいかないのかを把握する。
それを概念化して自分のものにし、実践していく。それにより、また経験を得て、それを内省して・・・と繰り返していく。
ここで大切なのは内省。何がうまくいって何がうまくいかないのかを把握すること。なぜそうなのかを考えてみること。
それによって、やみくもに自分を責めたり、なかなかうまくいかなくてドツボにはまるのを、避けることができます。
1人で内省するのが難しければ、コーチングセッションなどを活用してみるのもいいかもしれません。
忙しい中でも、ちょっと立ち止まってみることが、その後のドツボを避けることにつながると思います(^^)