こんにちは!
FAITH(フェイス) 小川由佳です。
先日、受けにいったセミナーで
おもしろい話を聞きました。
それは、
「ミレニアル世代は
何に動機づけられるか(モチベーション要因)」
という話。
85万人に対する調査から得られた
23のモチベーション要因の順位は、
上位から3つが
1. Impact(社会・人々・世界への貢献) 76%
2. Learning(学習・成長) 59%
3. Family(家族・大切な人) 51%
下位から3つが
3. Prestige(ステータス・地位) 22%
2. Autonomy(任せてもらえる・自律) 22%
1. Money(お金) 10%
なのだそうです。
※2016年に、ATD International Conference & Expo
(世界最大級の人材・組織開発イベント)で報告された調査結果より
このデータを見て、皆さんはどう感じますか?
私は、最下位が「お金」、その次の下位が
「任せてもらえること」や「地位」であることに、
少なからず驚きました。
というのも、これら3つはいずれも
社員のモチベーションを喚起するものとして
よく言葉がけなどに使われていると
思うからです。
例えば、
「〇〇したら、給料が上がるよ」とか
「〇〇したら、より自分の裁量範囲が広がるよ」とか
相手にはっぱをかけるときに
言っていそうなセリフ
ではないでしょうか(^o^)
もちろん、個人差はありますし、
このデータだけで
ミレニアル世代全体について
決めつけるのは危険だとは思います。
それでも、
このようなデータがあがってくるというのは、
世の中変わりつつあることの表れだなあと
思わずには言われません。
実は、このデータを見たとき、
もう1つ思い出したデータがあります。
それは、
「マネージャー職を引き受けた理由」
に関するデータ。
これを見ると、
「マネージャー職を引き受けた理由」が
男性と女性とで顕著に傾向が分かれているのです。
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■男性のほうに目立っていた項目
「社会・会社から認められることだから」(男女差5.8%)
「もともと昇進したかったから」(男女差5.5%)
「金銭的なメリットが得られるから」(男女差3.9%)
■女性のほうに目立っていた項目
「直属の上司に説得されたから」(男女差9.7%)
出所:『女性の視点で見直す人材育成』(中原淳・トーマツイノベーション著)
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このデータを思い出しながら、
先ほどのATDのモチベーション要因の背景には
世界的に、女性を含む多様な考えの人が
ビジネスというフィールドに進出する
ようになってきたことの影響もあるのかも
しれないなあ
とも思いました。
いずれにしろ、
私たちがこれまで「こうだ!」と思い込んでいること、
今回の話題でいうと
「こうすれば、部下/社員の
モチベーションが上がるだろう」
と考えていることは、
もしかしたら的外れかもしれないといことです。
だから、今起こっていることや
相手自身をしっかりと見て、
対処することが必要なのだろうと思います。