こんにちは!
FAITH(フェイス)小川由佳です。
先日、子供の教育に関する本の中で
教育ジャーナリストおおたとしまささんが
興味深いことがおっしゃっていました。
具体的にいうと、
私立の学校にはそれぞれ「家付き酵母」、言ってみれば、
学校の文化とか「らしさ」につながる
「建学の精神や理念」「To Be」があって
その「家付き酵母」を求めて、中学受験はするものだ
とのこと。
「家付き酵母」を求めるってことに、
私自身、共感すると共に、
これって、会社も同じだなあと思いました。
その会社に所属して仕事をするというのは、
単に、「給与をもらう」「やりたい仕事をする」というだけでなく、
「その会社に身を置きたい」
「その会社の目指しているところに共感した」
「その会社のカルチャーに惹かれた」
という動機や意味合いもあると思うのです。
そして、これがまさに「働きがい」につながってくるのかなと。
ちなみに、話が少し飛びますが、以前、
・働きがいとは、「その会社・チームが好きで、その一員として仕事をしたい」というもの
・やりがいとは、「その仕事が好き、その仕事をすることで充実感を得られる」というもの
だと聞いたことがあります。
このうち「働きがい」を生み出すのが
まさに「家付き酵母」なのかなと。
今後、世の中は
より“個”の時代になっていくと言われていますが、
そうなると、なおのこと、
会社=チームで働くことの意義・意味が
問われてくるように思います。
言い換えると、会社という観点では
「一員となりたい」と思ってもらえるような
会社をつくっていくことがより求められている
といえるのでしょう。
ちなみに、少し私自身の経験を書くと
私が以前コンサルとして所属していたある会社は、
まさに「働きがい」=「その会社のメンバーでいたい」
を感じられる会社でした。
外資系企業の日本オフィスでしたが、
この会社のもつカルチャーは、
日本オフィスだけでなく、アメリカ本社も含めて
私の水に合っていました。
思い出すのは、アメリカで全社ミーティングが行われたときのこと。
たまたま、私はアメリカに駐在中で
アメリカから単身で参加したのですが、
ミーティングで会う誰もが、初めて会うにもかかわらず、
皆ウェルカムな雰囲気でこちらを迎えてくれるのです。
まるで、昔からの友人のように。
その場にいるだけで、
「仲間だ」と認識してもらえていることが伝わってくる。
なんというか、受け入れられている感。
その雰囲気や居心地の良さに
とても感動したのを覚えています。
「来るものは誰でもウェルカムな」あの雰囲気、
独特の個性の持ち主であっても内包する
あの会社の文化が、私は大好きでした。
あの会社に所属していたのは2000年代でしたが、
今思えば、あのときの文化・雰囲気は
ダイバーシティ&インクルージョンに通じますね。
どうすれば、あれを再現できるのか?
突き止められるといいなあと思っています。