こんにちは! FAITH(フェイス)小川由佳です。
先日、ある講座で同期だった仲間との勉強会があったのですが、
仲間の1人、岸本貴史さん(トラスト・パートナーズ社労士事務所代表)が
話してくれた話に感銘を受けたので、
備忘録もかねてここで書きたいと思います。
(※ご本人の許可はいただいています。)
岸本さんは、独立したものの、半年くらい新しい仕事が入ってこず、
貯金も底をつきそうになり、どん底に陥った時期があったのだそう。
そのころは、精神的に追い詰められ、
家庭のパートナーにも、本当はそんなつもりはなかったのに、
ふと傷つけるようなことを言ってしまい、離婚の危機にまで陥ったとか。
そんな、落ちに落ちた状態になったとき、岸本さんがやったこと。それは、
・「そもそも自分にはどんな想いがあったのか?」を再確認すること
・「自分はそもそも想いにそった行動をしているのか?」「的外れな行動をしていないか?」を確認すること
でした。
そうして、「人生を豊かにする職場づくり」という自分の想いを確認した岸本さんは、
具体的な行動目標として以下の3つを設定し、
・交流会で会った人たちにお困りごとを聞きまくる
・講座に行って学ぶ
・情報を発信する
という努力を重ねた結果、徐々に仕事が入ってくるようになったということでした。
そのような経験を経て、今は安定的に事業を運営されている岸本さんが、
今、定期的にしていることは、
(1) 月末の1日で以下の項目を確認
・ベースにある想い
・理想と現状、そして、そのギャップを埋める戦略
・戦略を具現化するための行動
(2) 残りの30日は、とにかく行動を実践
なのだそうです。
「うまくいくときは、(1)にある3つの項目のバランスが取れているんですよ。
そして、(1)&(2)をやっていくと、欠けているバランスを掴みやすいんです」
と岸本さんは、おっしゃっていました。
一から事業を始めてここまでこられた岸本さん、本当にすごいと思います。
中でも、私が特に「すごいな!」と思ったこと、それは、
上記のことをご自身が試行錯誤する中で見出されたこと。
自分の経験したことに対して、内省し、そこから教訓を見出して体系化し、
「1か月の定期的なサイクル」という仕組みとして構築するところまで到達されたこと。
これを1人でやりとげるのは、なかなか難しいことではないでしょうか。
そういえば、少し話は飛びますが、先日、『督促OL 修行日記』という本を読んだのですが
(この本、むちゃくちゃおもしろくて、一気読みしてしまいました^^)
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【本の内容】
入金要請の電話をかけると、お客様から罵倒の嵐・・・。日本一ストレスフルな職場・督促コールセンターに配属された著者は、入社半年後には体重が10キロも減ってしまう。しかしある時、一念発起!
気弱なOLがトホホな毎日を送りながらも、独自に編み出したノウハウで、年間2000億円の債権を回収するまでの実録。
(『督促OL 修行日記』の紹介文より引用)
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この本の著者、榎本まみさんがやっていることも、
「自分の経験したことに対して、内省し、そこから教訓を見出して体系化する」
っていうことなんですね。
仕事のできる人というのは、ほんと、これができるんだなあというのが実感です。
ちなみに、ビジネスパーソンにとって、経験を通じた学びが大切だということはよく言われますが、
これを、組織行動学者のデービッド・コルブは
「経験→内省→教訓化→実践」という4段階の学習サイクル
から成る「経験学習モデル」理論として説明しています。
岸本さんも、そして、督促OLの榎本まみさんも、
まさにこれ「経験→内省→教訓化→実践」を地でやってしまっている・・・
ってことですね。