こんにちは! FAITH(フェイス) 小川由佳です。
子育てをしていて(うちの場合は、小学3年生)、その難しさをひしひしと感じるのは、「先回りをしない勇気」です。
いえね、どうしても、先回りして用意しようとしてしまう。
娘の問題を先回りして解決しようとしてしまう。
1つ1つは、大したことではないんです。ほんの小さなこと。
例えば、先日、プログラミング講座に娘を送っていったときのこと。
その講座では、スクールに着いたら、まずテキストを自分のクラスのボックスに入れることになっているのですが、他の生徒さんが縦方向に(A4のテキストを立てる形で)テキストを入れている中で、娘だけは横方向に(A4テキストを横に寝かせる形で)テキストを入れていて。。。
「横に入れてしまうと、先生がテキストを持っていくときに、娘のテキストだけ気づかずに置いていってしまうのではないか」と思い、娘に、「皆と同じ、縦に入れておいたほうがいいんじゃないの?」と言ってしまいました。
それに対して、娘の回答は、「ううん、これでいい」とのこと。
そ、そうなの・・・?
気になりながらも、私は、テキストの向きを直したい衝動をぐっと堪えて、「あ、そう」と言って、そのままにしておくことにしました。
が、いざ講座が始まるとき、私が予想していたように、先生は、娘のテキストには気づかず、他の生徒さんのテキストだけを持って教室に行こうとしたことに気づきました。
まさにその瞬間、私は迷いながらも「あ、先生、こちらのテキストも・・・忘れています・・・」と声をかけてしまいました。
先生は、「あら、ごめんなさい!」と言って、娘のテキストにも気づいて持って行ってくれましたが、
しまった!
私はまさにこのとき、「問題を回避したい」衝動に勝てず、結局、娘の「失敗する機会=気づく機会」を奪ってしまったのでした。
普段からこういうことって、あります。
先回りしそうになること。で、ついついやってしまうこと。
今朝もありました。給食袋を忘れそうだったので、ランドセル近くに置いておくとか。
やはり、子供に比べ大人の方が経験値があるので気づけることも多く、このままいくとどんな問題が起こりそうか、わかってしまうのですね(1つ1つは、小さな、取るに足らない問題なのですけどね)。
で、「そのまま置いておいて失敗させたほうが、本人のためになる」と思っていても、「起こりそうなことを回避したい欲求や衝動」と戦うのが大変で、けっこうな確率でその欲求や衝動に負けてしまい、先回りしてしまうのです。
でも、子供の成長を考えると、やはり「先回りしない勇気」を持てたほうがいい。
これ、そのまま、部下の育成にもあてはまりますね。
もちろん緊急度の高い案件、失敗が許されない案件は、上司として先回りして手当てすることも必要です。
でも、そうではない案件では、育成を考えると、やはり部下自身に失敗も含めて経験させたほうがいい。
そして、そこに求められるのは、上司の「先回りしない勇気」「見守る勇気」。
結局、自分との闘いなんだなあと思います。