こんにちは!
FAITH(フェイス)小川由佳です。
皆さんは、
「プロジェクト アリストテレス」って
聞いたことはありますか?
検索エンジンで有名なGoogle社は、
仕事や働き方に関するさまざまな
研究・調査を行っています。
その中でも、
「効果的なチームを可能にする条件とは何か」
について研究・調査したものが
「プロジェクト アリストテレス」。
そして、この研究・調査結果が
「re:Work」というサイトにまとめられているのです。
今回は、このプロジェクトにおいて突き止められた
「チームが効果的に機能するための5つの鍵」
をご紹介しますね。
5つの鍵、それは、
重要なものから順に以下の通りです:
= = = = = = = = = =
1. 心理的安全性: 不安や恥ずかしさを感じることなく、リスクある行動をとることができるか
2. 相互信頼: 互いに信頼して仕事を任せあうことができるか
3. 構造と明確さ: チームの目標や役割分担、実行計画は明瞭であるか
4. 仕事の意味: メンバー一人ひとりが自分に与えられた役割に対して意味を見出すことができるか
5. インパクト: 自分の仕事が組織内や社会全体に対して影響力を持っていると感じられるか
参考:
『re: Work』
『グーグルが発見!成功するチームに共通する「心理的安全性」のつくり方』
= = = = = = = = = =
これを見てわかるように、
ダントツ1番にくるのが心理的安全性です。
前回の記事で出てきたやつですね^^
Google社のリサーチ結果によると、
心理的安全性の高いチームのメンバーは、
Google社からの離職率が低く、
他のチームメンバーが発案した多様なアイデアを
うまく利用することができ、
収益性が高く、「効果的に働く」と
マネージャーから評価される機会が2倍多い
という特徴があったのだとか。
実際、私自身、
過去の経験を振り返ると、
心理的安全性があるか否かで、
アウトプットが変わることって
あったなあと感じます。
昔、所属していた会社で、
上司Aさんが率いていたチームは、
今から思えば、
心理的安全性の低いチームでした。
例えば、チームの定例ミーティングで
情報共有や意見交換をする際、
しょっちゅうAさんから
「そこ、違うんじゃない?」
「だからダメなんだよ。もっと〇〇しないと」
「ふう(溜息)、もっと〇〇してよ」
という容赦のない指摘や叱責が飛んでくるのです。
当然、ミーティングは
ぴりぴりした雰囲気になりますし、
私自身、「突っ込まれたらいやだな」
という気持ちが働き、
無難なことしか発言しないように
なっていたことを思い出します。
もう1つ、別の例を挙げましょう。
以前、女性の管理職候補者を
対象に研修を行ったときのこと。
「管理職を目指すにあたって
子育て等プライベートとの両立など、
いろいろと不安材料も抱えているだろうな。
そういったことも口にしてもらったほうが
本音ベースのいい議論になるだろうな」
と思ったことから、
研修中のルールとして
「この場は安全地帯とする。つまり、
この研修の場で出てきた話は
全てこの研修の場だけとし、
いったん外に出たら忘れる、口外しない」
ということを、受講者に伝えました。
言ってみれば、「守秘義務」ということを
研修中のルールにしたのです。
そうしたら、面白いことが起こりました。
その後の受講者の発言が増えただけでなく、
「ここは安全地帯ということなので、・・・・」
というように、受講者の皆さんが
「安全地帯であるから」という前置きを付けて
ご自身の本音、リアルな意見を
口にしてくださるようになったのです。
こうして、研修中の議論は、
本音ベースの、より血の通ったものとなり、
講師としても、その本音に対して真摯に向き合い
それこそ”ガチ”でフィードバックすることができました。
おそらく、研修冒頭に「安全地帯」という
ルールを打ち出さなければ、
この本音の議論は叶わなかっただろうと思います。
ここまで、5つの鍵と、
その中の最重要項目「心理的安全性」
について話してきました。
次回、この5つの鍵の残りの項目についても
少し触れてみたいと思います^^
追伸:
「re:Work」では、
チームの心理的安全性を高めるためのヒントが
PDFでダウンロードできるようになっています。
かなり参考になりそうなので、もしよかったら
見てみられるといいと思います^^