こんにちは!
FAITH(フェイス)小川由佳です。
前回、Google社の調査チームによって
突き止められた
「チームが効果的に機能するための5つの鍵」
をご紹介しました。
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1. 心理的安全性: 不安や恥ずかしさを感じることなく、リスクある行動をとることができるか
2. 相互信頼: 互いに信頼して仕事を任せあうことができるか
3. 構造と明確さ: チームの目標や役割分担、実行計画は明瞭であるか
4. 仕事の意味: メンバー一人ひとりが自分に与えられた役割に対して意味を見出すことができるか
5. インパクト: 自分の仕事が組織内や社会全体に対して影響力を持っていると感じられるか
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このうち、前回は「1. 心理的安全性」について主に触れましたが、
今回は、私にとって目からウロコだった
「4.仕事の意味」について触れたいと思います。
以前、部下マネジメントの講座を受けたとき、
「上司の大事な役割は、部下に対して責任(仕事)をセールスすること」
という話を聞いて驚いたことがあります。
いえ、もちろん、部下に仕事を依頼するときは
仕事の目的、意義や意味付けを伝えることで、
部下にやる気をもってもらうことが大切
ということは、私もそう思っていました。
でも、「セールスする」という表現が用いられるほどに
スキルを求められる大事な役割である
ということに
かなり衝撃を受けたのです。
実際、具体的な説明として
上司は、部下が
「どんな仕事が好きで、どんな仕事が嫌いなのか」を
しっかり把握し、そのうえで
その部下の好き嫌い、言い換えると、
その部下の価値観に合う形で
仕事の目的、意義や意味付けを伝えながら
部下に仕事を渡す
と話されていたことからも、
それがまさに「セールスする」ことだと
わかります。
上司ってそこまでする必要があるんだ!
そういう役割を持っているのが上司なんだ!
と、当時衝撃を受けたのでした。
でも、これ、「人間」という生物の特性、
もっというと「人間の脳の仕組み」
を考えていくと確かにそうなのですね。
人間は、大脳辺縁系という
「動物的な脳」をもっています。
この「動物的な脳」ゆえに
人間は、元来、
嫌いなものを避け、好きなものを求める
ようになっています。
15年以上前のことだったと思いますが、
ある友人が、
「・・・をするといいよ」と、
私にお金の増やし方について
教えてくれたことがありました。
確かに、聞いていると、よさそう。
「小川さんもぜひやってみるといいよ!」
と言われ、
「そうだね~」
と答えたのですが、
そもそも私は、
自分のお金に関してドンブリで、
「お金を増やす」ことに
全く興味がないタイプ。
(今は少し変わりましたが・・・^^;)
その友人から
お金の増やし方を教わったときも、
「そうだね~」と言ったものの、
結局、全然やらなかったのです。
頭では、「それをやると、いい」ということが
わかっていたにもかかわらず。
(友人よ、ごめんなさい!)
その後、数年たったとき、
あの時のことが話題になり、その友人から
「せっかく勧めたのに、
小川さん、やらないんだもん」
と言われてしまいました。
(本当にごめんなさい!!)
この例のように、
(自分の行動を正当化するわけ
ではないのですが^^;)
人間が動くかどうかって
結局、好き・嫌いに大きく左右されます。
好きなことは、言われてなくても自主的にやる。
嫌いなことは、やらない。
たとえタスクとして振られていて、
やらなきゃいけないことでも、
かぎりなく後回しにする
と思うのです。
皆さんは、どうでしょうか?
そんな経験はありませんか?
そういった、人間の特性を考えると
やはり、部下の「好き」を見つけて
そこにアプローチする方法を取ったほうが、
結果的に効率的・効果的といえそうです。