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自分にとって普通のことが、相手にとって普通とは限らない

こんにちは。小川由佳です。

先日のコラムで、

部下が「わかりません」という言葉を発するとき、
その理由を分解して考えてみることで、
部下に最もフィットする対応を取るための
手がかりが見えてくる

という話をしました。

そして、その分解の1例として、

1. やる気がない

2. やる気はあるが
 → A. わからない
 → B. わかっているが、言い出せない

という3つ(1, 2-A, 2-B)を挙げました。

この、全体を網羅的に分解して、
事象の原因を捉えていくというやり方、
これは、いわゆる論理的思考というやつですね。

論理的思考というと、
どうしてもお勉強チックになってしまって、
日常とかけ離れてしまいがちですが、
実は、いろんな場面でかなり役に立ちます。

リーダーをする上では、
なくてはならない武器だと
私は思っています。

また、論理的思考、
機会をみて、このコラムで
取り上げていきたいと思います(^^)

さてさて、ここまでは前置き♪

今回のコラムでは、
上述の分解で挙げた2-B、

部下が、
わかっている(アイデアや意見を持っている)のに、
言い出せない

ということについて、
もう少し考えてみたいと思います。

その理由の1例として、先日のコラムでは、
上司の否定的な態度(「頭ごなしに否定したり
評価したりする」)を挙げました。

が、その他に考えられる理由に、
「コミュニケーションスタイルの違い」が
あります。

みなさんは、
CSI(Communication Style Inventory)、
通称、「タイプ分け」をご存知でしょうか。

これは、コミュニケーションの取り方の特徴によって、
人を4つのタイプのいずれかに分類し、
そのタイプを糸口に、
相手を理解しようとするものです。

ここでいう4つのタイプとは、

1. コントローラー
2. プロモーター
3. アナライザー
4. サポーター

それぞれのタイプの詳しい説明は、
こちらのページをご参照頂くとして、
http://test.jp/common/type_about

お伝えしたいのは、
それぞれのタイプによって、
心地よいと感じるコミュニケーションの
取り方、取られ方が違うということ。

違う言い方をすると、
自分のタイプとは異なるコミュニケーションを
相手が取ってきたとき、
人はネガティブな反応をしてしまいがちということです。

1つ例を挙げると、私は、
「最近、どう?」というような、
間口の質問をされるのが苦手です。

「最近、どう?」と言われても、
範囲が広すぎて、
何をどう答えればいいのかわからず、
戸惑ってしまうのです。

その結果、
あうあう・・・と口ごもってしまったり、
「ぼちぼちですね~」と
自分でもよくわからないことを
返答したりすることになります(笑)

私の例をお伝えしましたが、

ちなみに、
間口の広い質問が最も苦手なのは、
アナライザーの人です。

「最近、どう?」などと聞かれると、
真剣に困った顔をして「何がですか?」と聞いたり、
黙り込んでしまうことでしょう。

アナライザーの人にとって、
重要な価値観は「正確であること」。

できるだけ正確であろうとするために、
話をするときは、できるだけ状況を把握して、
言葉の定義や相手の意図を
明確にしてから話そうとします。

その結果、反応速度は遅くなりがち。

また、状況が把握できていない、
定義や意図が明確になっていないときなどは、
身動きが取れなくなったり、
「わかりません」という言葉につながったりします。

一方、プロモーターの人は、
間口の広い質問が大好きです。

「最近、どう?」
なんて聞かれると、
自分の思うところや近況を、
際限なく話してくれることでしょう(笑)

プロモーターにとって
重要な価値観は「影響を与えること」

自分に話が向けられた途端、
相手が聞いているかどうか、
話の焦点が合っているかどうか、
は気にせず、自由に語ります(^^)

さて、今、このタイプ分けの話をしたのは、
占いのように「誰々が何々タイプで・・・」と診断して
面白がることが目的ではありません。

そうではなく、

自分にとって普通のことが、相手にとって普通とは限らない。
だから、相手との違いを分かったうえで、
相手の反応を読み解き、対応することが大切

ということを知って頂きたいなと思ったからです。

「えっ?!」と思うような相手の行動や態度も、
単にコミュニケーションの取り方が
違うだけということが多々あります。

そして、それを知っているか否かで、
相手とのコミュニケ―ションの質が
大きく違ってきます。

タイプ分けについても、また機会を見て、
コラムで取り上げていきたいなと思います(^^)

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