こんにちは!
FAITH(フェイス) 小川由佳です。
私が時折読み返す本に、
『リーダーが身につけたい25のこと』
があります。
著者は、コーチ・エィの社長であり、
かつ、エグゼクティブコーチでもある、
鈴木義幸さん。
エグゼクティブコーチとして何百人ものリーダーに会う中で
タイプは違っても、優れたリーダーに共通する要素があることに気づき、
これをまとめて紹介したのが、本書です。
その共通する要素の1つとして、「逃げないこと」があります。
本書では、自分の逃げない力を図るための質問が挙げられています:
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・必要があれば、どんなときでも、言いにくいことを言いにくい人に言うことができる
・目標達成のためには、最後の最後まで、どんな犠牲を払ってでも、やれることをすべてやる
・目標を達成できなかったときは、どんなことがあっても絶対に他人のせいにしたり言い訳したりしない
・自分のチームが責められたときは常に矢面に立つ
・自分に対する耳の痛いフィードバックも、正面から受け止めることができる
・最高の結果を出すために、自分のコミュニケーションの取り方を、状況に応じて変えることができる
・部下にいったん大事な仕事を任せたら、最後は責任をとるという覚悟で口出しを一切せず見守ることができる
・プレゼンテーションをするとき、聴衆としっかりと目を合わせて話すことができる
・自分の誤りを一切の言い訳をせずに認め、誤ることができる
出所:『リーダーが身につけたい25のこと』鈴木義幸著
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皆さんは、いくつの質問にYESと答えられましたか?
逃げそうになるとき、
私たちの内側には、いろんな声がよぎっています。
例えば、
「時間が経てば、自然に解決するかも」
「今は、そのタイミングじゃないかもしれないし」
「私だけのせいじゃないし」
「もう少し様子を見てからでもいいんじゃない」
「別にそこまでしなくても、いいんじゃない?」
「普通は、ここまですればいいほうでしょ」
「こんなことを言ったら、今までの話がなくなっちゃうかもしれない」
「今さら言えない」
etc.etc…
これらの声=言い訳を一掃する方法として、
鈴木さんは、マジックワードをもつことを勧めています。
マジックワードというのは、
それを唱えることで、自分の気持ちを立て直すことができる言葉
という感じでしょうか。
例えば、鈴木さんの場合は、
「Fear into Power(恐れを力に)」
という言葉がマジックワードなのだそう。
自分が恐れの渦中にいて逃げそうになるとき、
「Fear into Power」
という言葉を心の中で唱えることで、
それまでよぎっていた言い訳の中に
「どけどけ!」という感じでその言葉が割って入ってきて、
目の前がぱあ~っと開けるような感じになるそうです。
この「目の前がぱあ~っと開けるような感じ」
私にも覚えがあります。
私の場合、マジックワードは、
「目の前の人のために、今、自分にできる最大限のことをやる」
です。
研修の講師をしていると、
ごくまれに、対応に難しい受講者の方、もしくは、場に
遭遇することがあります。
そんなとき、
「まずは滞りなく進行させることが大切」
「仕方がないよね」
「講師としてスムーズに振舞うところを見せたい」
などといった声が心に湧いて出て、
どうしても”そつなく”こなしたい誘惑にかられます。
まさに「逃げたい」という誘惑ですね。
そんなとき、自分のパソコンの前に貼った
「目の前の人のために、今、自分にできる最大限のことをやる」
という言葉に目をやり、かつ、心の中で唱えます。
すると、ぱ~っと眉の間が開くような、
背筋がしゃんと伸びるような瞬間がおとずれ
そして、
目の前の状況に対する自分の見え方が
がらっと変わるのです。
皆さんにとってのマジックワードは何でしょうか?
マジックワードがあるだけで、
まさに懐刀をもったような
心強さが加わりますよ。