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テレワークでは「あうんの呼吸」が通用しない

こんにちは!
FAITH(フェイス) 小川由佳です。

世の中でテレワークが広がる中、
「言葉で明確に伝える」ことが大事になってきていると感じます。

もともと日本はハイコンテクスト文化と言われます。

コンテクストとは文脈のこと。

要は、言葉にせずとも、文脈を読み、
あうんの呼吸で動く文化だということです。

目の前に相手がいれば、個人差はあれども、
お互いに相手の空気を読みつつ動こうとします。

だから、いちいち、細かいことまで言葉にしない。

それでコトがまわります。

でも、目の前に相手がいない、もしくは、
いても画面越しになるテレワークだと、そうはいかない。

相手の様子や雰囲気を掴むことができない。

また、日常も空間を共有しなくなるため、
「最近、〇〇さんは・・・だったよな」といったような、
背景情報としての相手の動きや様子もわからない。

こちら側も、
「こっちの動きを見て察してよ」だとか
「背中を見て覚えろ」だとか
いうこともできない。

要は、いかに言葉を駆使して伝えるか、が、
相手にこちらの意図を伝えるために欠かせないわけです。

言葉で会話

ちなみに、さっき、日本はハイコンテクスト文化だといいましたが、
この対極にあるのはローコンテクスト文化です。

つまり、「あうんの呼吸」なんて概念はなく、
一つ一つを言葉にして伝え、相手も額面通りに受け取ることを
普通とする文化です。

世界で最もローコンテクスト文化を持つ国はどこだかわかりますか?

そう、アメリカです。

アメリカは、人種のるつぼと言われるように、
多様な人々が住む国です。

1つの国の中に、いろんな文化を持つ人たちが住んでいます。

そうなると、ある人にとっての“普通”が、
別の人にとっての“普通”でないことだって、
日常的にあり得る。

だから、1つ1つを言葉に出して説明しないと、
なかなか相手に伝わらない。

実は、私は、
(日本の中でも、超ハイコンテクストな京都に住んでいるにも関わらず^^;)
ハイコンテクスト文化はどちらかというと苦手です。

基本的に、思っていることは率直に言葉に出して
確認しながら進めたいタイプです。

ですので、仕事でアメリカに行ったときは、
ぶっちゃけ、気分的にとても楽でした。
 

日本も、テレワーク拡大・浸透というビジネス環境の変化だけでなく、
働く人々の多様性の広がりという点でも、
「言葉にすること」がより大切になっていきますね。

とすると、特にリーダーをする人は、チームメンバーに対して

何のために(why)
何を(what)
いつ(when)
どこで(where)
誰に対して(who)
どのように(how)

といった点を明確に伝えることを心掛けたほうがよさそうです。

追伸:

「ハイコンテクスト vs ローコンテクスト」という概念は、
『異文化理解力 ― 相手と自分の真意がわかるビジネスパーソン必須の教養』
(エリン・メイヤー著)に詳しく書かれています。

タイトル通り、異文化理解やコミュニケーションについて書かれた本です。

「ハイコンテクスト vs ローコンテクスト」のどこに位置するのかを示す
各国の分布図が載っていたりと面白いですよ。

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